まだ調子がいい頃に、onちゃんともっと思い出を作ろうと旅行の計画を立てていて、7月6日から1泊で熱海に行く事になっていました…。
7月4日に点滴を打って翌7月5日。
いつもなら点滴をした次の日は、たくさんご飯を食べてくれるのに、この日から全く食べないし、飲まなくなってしまいました。何だか自分の意思で食べないようにしているんじゃないかと思うくらいの硬さで口を閉じてしまったんです。
飲まず食わずで迎えた翌7月6日。
onちゃんの目が今までとは違う感じで真っ白になり、目力というか生気がなく、眼球が動かなくなっていました。
明らかに今までと違うという事がすぐに分かりましたが、そのままonちゃんを連れて熱海に出かけました。少し前なら、環境が変われば何か食べるかもしれないと思っただろうけど、今回はそうは思わず、本当に最後の旅行になると思って、2人とも覚悟して出かけました。
熱海について、荷物を部屋に入れて、onちゃんとプッシュと一緒に部屋の窓から熱海の海を眺めてのんびりとしていました。交互にonちゃんの様子を見ながら、お風呂に入ったり、ご飯の支度をしたりして、最後の旅行を満喫していました。
17時頃からみんなでご飯を食べ始めました。相変わらずonちゃんは何も食べないけど、少し口を湿らそうと、シリンジを使ってお水を口に流し込みましたが、喉は動かず、そのまま外に出てしまいました。
お父さんとお母さんの間でonちゃんは横になっていたので、お肉のいい匂いをonちゃんに嗅がせてやるように手で仰いでいると、onちゃんが大きく呼吸をし始めました。3回大きく息を吸い込むと、そのままonちゃんは動かなくなりました。
7月6日 17時45分
何も苦しまず、いつもと同じ顔で静かに息を引き取りました。
本当なら旅行なんて行ける状態じゃ無かったのに、onちゃんが頑張って生きていてくれたので、キャンセルする事なく、最後の旅行に行く事が出来ました。
熱海についてからも、みんなが揃うまで待っていてくれて、お父さん、お母さん、プッシュがonちゃんのそばに集まるまで頑張ってくれました。
その夜、みんなで一緒に寝て、次の日はonちゃんの大好きだった熱海のサンビーチに立ち寄って、家に帰ってきました。
七夕の夜、onちゃんのお父さん、お母さん、兄弟が待つ天の川を渡って行きました。
ちゃんと会えたかな?